1991年8月号の時刻表を見ながら函館本線「山線」の様子を振り返ってみます。
室蘭本線経由の寝台特急北斗星や特急北斗が走る函館-長万部間に対して、いわゆる「山線」の長万部-小樽間は、普通(快速)列車のみのローカル線になっていました。
1960年代から函館-札幌間の優等列車は、徐々に線路規格が高く線形が良い室蘭本線・千歳線経由に移り、1986年には山線の定期優等列車は全廃されました。
普通列車はおよそ2時間に1本程度で、長万部-小樽間を3時間以上かけて走っています。
1988年から1995年までSLC62ニセコ号が小樽ーニセコ間で走っていましたが、それ以外はキハ56・27とキハ40の普通列車が走っているだけでした。
大好きな急行色と朱色5号の混結列車です。
そんな中、朝の下り札幌行き3本は、快速マリンライナーでした。倶知安発と蘭越発の2本は小樽まで各駅停車で、小樽-札幌間が快速運転になっていましたが、長万部発の1本は山線内も快速運転で、途中10駅程通過していました。写真の様な長い編成もあった様です。(途中で増結していたのかも知れませんが。)
上りは札幌発で、倶知安行き3本、長万部行き2本、余市行き1本。小樽以遠は各駅停車でした。(マリンライナーは他にも小樽までの電車列車もありました。)
北海道新幹線開業時には廃止が決まっている山線区間ですが、今も冬季の観光シーズンには大混雑で、普通列車のH100形気動車が増結されたりしているそうです。災害時の迂回路線として残しておいた方が良い気がしますが、道路で事足りるのか、国や道がお金を出してくれないという事なのでしょう。
1986年に定期運行を終えた急行ニセコですが、1993年までは臨時急行として運転されていたそうです。
急行色と首都圏色混結ばかりだと飽きてくるので、旧JR北海道色を連結してみました。
こんな編成も走っていた様です。函館にキハ53ー500番台の配置はなく、キハ56も函館配置車はごく僅かだったので、山線は苗穂車で運用されていたのだと思います。
1990年頃は完全に鉄道趣味から離れていた時期ですが、現代のインターネットからの沢山の貴重な情報と、良く出来たNゲージ模型で30年以上前の様子に思いをはせるのは、なかなか楽しいものです。
参考にさせていただいたHP・ブログ(敬称略):Kano鉄道局、重単5175、トレインDD onX、虎フード。onX、moon express、日々是淡々2、マル鉄鉄道写真館2、Rakia Express onX、しろしろ草(しろしろ鉄道)、asashio82のブログ、Yahooニュース鉄道乗蔵、トレインマーク事典・別館愛称別トレインデータ館、その他
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