中国製ワフ35000(おそらく河合商会製品)を整備しました。KATOのワフ29500との出来栄えの差に昔一度処分したのですが、中古店で安価で売られていたので再びコレクションに加える事にしました。
カプラーが付いていないジャンクですが、車体も印刷もきれいで税込¥418(本体価格¥380)です。
MADE IN CHINAと書かれたシールを剥がしてネジを外せばよいのが分からずに、隙間に薄い平刀を差し込んでこじったりしているうち、貨物室のステップを折ってしまいました。
さて整備するに当たって最大の問題は、欠損しているカプラーポケットをどうするかです。
折ってしまったステップを接着し、復旧してからカプラーに取り掛かります。
最近12系・14系客車をTNカプラー化した際に発生した台車マウントアーノルドカプラーの残骸ですが、捨てずに保管してあったものが少しありましたので、それを使う方法を考えました。まずはカプラーポケットを瞬間接着剤で車体に付けて高さチェックです。
縦に2本あるリブを削り落とすだけで、高さは問題なさそうです。あとはどうやって取り付けるかですが、瞬間接着剤ではやはり、そのうちポロっと外れそうな気がします。以前仕込んでおいた1.4mmネジ用タップを使おうかと思いましたが、カプラーポケットの形態から考えてちょっと難しそうです。
そこでMPR工法(メルティング・プラスティック・リベット工法)を使う事にしました。溶解合成樹脂鋲工法。さっき風呂に入りながら思いついたテキトーなどうでも良い名称です
一旦カプラーポケットを接着し、ポケットと床板を貫通する直径0.8mmの穴を開けました。ポケット自体は少し奥に取り付けて、元々のカプラーポケット取り付け穴を避ける様にします。そして床板上面側は1.3mmドリルで皿もみしておきます。
ランナー伸ばし棒をカプラーポケット側からそれ以上動かなくなるまで差し込みます。
そして皿もみしてある床板上面側のランナー伸ばし棒を1.5mm位残した状態でカットし、皿もみ部分に密着する様にライターで炙れば完了です。
最後にカプラーポケット内部にもリベットを追加し、3箇所止めにして終了です。これでまず外れる事はないと思います。
アーノルドカプラーとバネを入れて、取り付けカバー板をはめて完了です。
穴を開けている最中に瞬間接着剤が取れてしまう可能性があるので、少しでも良い状態で接着出来る様、床板とポケット両方にヤスリをかけておきました。
試運転をします。問題ありません。なかなか良く出来ましたが、カプラーの無くなったジャンクの貨車でも見つけてこない限り、今後、同様の加工をする可能性は限りなくゼロに近い気もします...。
せっかくなのでMADE IN CHINAのシールも元通り貼っておきました。
元々入っていなかったのか、取れてしまったのか分かりませんが、窓ガラスが入っていなかったので、透明プラ板を貼っておきます。
KATOのワフ29500と並べてみました。子供の頃の事でうろ覚えですが、中央線でワフ35000は見覚えがあるものの、ワフ29500は無い気がするなぁと思っていたら、ワフ25000からワフ35000への改造数844両に対して、ワフ29500の製造数は650両で、ワフ35000の方が両数が多かった様です。
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